乾燥の季節


こんにちは。
そろそろ本格的な冬がやってきますね。
皆さんの周りでもマスクをされている方が増えてきたのではないでしょうか。

中医学では、秋は「燥邪」が悪さをする季節で、乾燥が身体に悪影響を及ぼすと考えられています。
インドの伝統医学アーユルヴェーダでもVATA(ヴァータ)という空と風の要素が強まり、やはり乾燥が身体に悪影響を及ぼすと考えられています。

乾燥に弱いのは「肺」です。
「肺」は新鮮な空気を体内に取り込み、身体の隅々まで気・津液(体内のすべての水分)を行きわたらせる働きがあります。
鼻・口を通して外気と繋がっている臓器で、外気の影響を受けやすいのです。
よって、秋は「肺」の機能を高めるよう養生します。

【食べ物】
温かく、潤いのあるものは言われなくとも、身体が欲しますよね。
「潤肺」「補陰」など身体を潤す機能を持つもの:蓮根・大根・ユリ根・豆乳・豆腐・杏仁・白きくらげ・銀杏・山芋・鶏卵など。
「補陽」など身体を温めるもの:生姜(生より干したものの方が強力)・シナモン・ナツメグ・フェンネル・ニンニク・葱・ニラ・クルミ・エビ・羊・鹿など。
例えば、こんな献立はいかがでしょう。お家で作るのも、外食でもいけますね。
大根と豆腐の味噌汁
ニラ玉
蓮根のきんぴら
エビの黒こしょう炒め
杏仁豆腐

【ストレッチなど軽い体操】
経絡という言葉はご存じですか?
ツボとツボをつないだ道のようなもので、それぞれの臓器と関連が深い経絡が存在します。
「肺」と「肺」と深いかかわりのある「大腸」の経絡を刺激することによって、養生します。

1.ツボ押し
まずは指先にあるツボを押します。
手の人差し指と親指の爪の脇を押します。案外気持ちがよいのです。普段、ハンドクリームは塗っても押したりすることはあまりないのではないでしょうか?

2.経絡を刺激する
肺経は鎖骨下から親指までは腕の内側を通ります。
大腸経は人差し指から腕の外側→肩甲骨→首→口の端→小鼻と通ります。
こちらをそれぞれ刺激します。
単に摩るだけでもいいですし、ストレッチでもよいです。
ストレッチは、様々な方法がありますがいくつかご紹介します。
●胸の前で人差し指を指相撲の形で組み、引っ張り合う。
●正座もしくは椅子に座った状態で、指先を後ろに向けた状態で手の平を床(座面)につける。
この時、人差し指と親指を意識します。

3.呼吸法
「肺」ですから「肺」そのものを鍛えましょう。
ただただ、一日に3分でもよいので自分の呼吸に意識をむけましょう。
息を吸う・吐くを観察するだけでよいです。
無理になんとか呼吸法をやらなくても、まずは呼吸に意識を向けるところからで
かまいません。

今後、月に二回はこのような記事を、宇都宮が書いていきたいと思っています。
初回という事で張り切って長々と書いてしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございます。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします♪