季節の養生法シリーズ 冬 その2


こんにちは。
麹町店の宇都宮です。
連日、我が家の朝は氷点下で寒いです。都内ですが。

さて、前回はこの時期に選ぶべき食べ物をお伝えしますと予告いたしました。
予告どおりまいります。
冬は、「腎」を労りたいので、腎の帰経の食べ物をメインに選びます。
代表的なものを挙げますね。

・腎のもの 黒豆・小豆・ササゲ・黒ゴマ・クルミ・豚の腎臓・羊肉・鹿肉・鶏の砂肝・イシモチ・エビ・牡蠣・昆布・栗
・身体を温めるもの 生姜(生より干したものの方が強力)・シナモン・ナツメグ・フェンネル・ニンニク・葱・ニラ・クルミ・エビ・羊・鹿
・寒さによって滞りがちな血行をよくするもの 紅花油・酒・赤ワイン
・気をめぐらすもの 玉ねぎ・柑橘類
・秋に引き続き、乾燥を防ぐもの 蓮根・大根・ユリ根・豆乳・豆腐・杏仁・白きくらげ・銀杏・山芋・鶏卵
・脾(消化を司る)を労わるもの 薩摩芋・米・じゃがいも・ハトムギ・大豆

を選びましょう。

基本的に、旬のものを選べば問題ありませんが、
献立で言うと…

●朝ごはん
野菜スープ(山芋・大根・人参・蓮根・椎茸入り)
生姜紅茶
トースト 黒ゴマペーストとはちみつを塗って

●10時のおやつ
焼き芋と黒豆茶

●昼ごはん
カキフライ定食

●3時のおやつ
みかんとジャスミン茶

●夜ごはん
ジンギスカンで忘年会
羊にはフルボディの赤ワインがきっと合います。
ぶどうの品種はカベルネ・ソーヴィニヨンがよいでしょう。
これは私の好みです。

●夜おやつ
シナモンミルクと、黒糖クルミ

などが良いですね。
かなり食べ過ぎの感があります。
本当はこんなに食べちゃダメです。腹八分です。

但し、元々暑がりの方、火照りやすい方は身体を温めるものの採りすぎは注意です。

食べ過ぎでお疲れになってしまったら、当店で内臓デトックスもみほぐしを受けられてはいかがでしょう?
もしくは、スワロフスキー付美容鍼で胃や脾のツボに貼り、準備万端で挑むのいいかもしれません。
スタッフ一同、お待ちしております♪

季節の養生法シリーズ 冬 その1


こんにちは。
麹町店の宇都宮です。
12月に入り、いよいよ冬将軍様がお出ましになったご様子です。
我が家では、昨日雪が降りました。都内なんですが。

さて、冬は中医学では「腎」を養生します。
「腎」は先天(せんてん)の精(せい)と言う持って生まれたエネルギー(生命力)を蓄えているところです。
先天の精は、成長と老化に関係しています。
ということは、腎を養生すればアンチエイジングにも繋がります。
どんな風に過ごせばよいかと言うと、やがて来る春に向けてじっと蓄えるように過ごしましょう。

具体的には、
・体力を消耗させ過ぎない(サウナや汗をかきすぎるのはNGです)
・体を温める
・食材は 「腎」を助けるもの/温めるもの/血行をよくするもの を選ぶようにする
・早寝遅起き(日の出日の入り時間を基準とします)

です。

私の理想的な過ごし方は…

良く寝て、起きたら少し散歩をし、
シナモン入りのミルクパン粥の朝ごはんを食べ、のんびり家事をこなして、
根菜がいっぱいのスープの昼ごはん、暖かい日中は散歩と読書をして過ごし、
鹿肉の赤ワイン煮込みをメインにディナーにして、暖炉の火を見ながら語らい早めに寝る。

ですね~。

次回は、この時期選ぶべき食材についてお話しします。
お楽しみに~。
宇都宮

季節の養生法シリーズ 秋 その2


こんにちは。

麹町店の宇都宮です。
先週、長々と秋の養生法をお伝え致しましたので、今週は短めに行こうと思います。

もうそろそろ本格的に寒くなってまいりました。
風邪をひいてしまった方もいるのではないでしょうか?
葛根湯はご存じかと思います。

「葛根湯、効かないんだよね。」と言う声を聞くことがあります。
それは、恐らく飲むタイミングなのです。
「葛根湯」は

・寒気がする
・うなじがこわばる
・但し汗はかかない
・頭痛がする

の症状、タイミングで飲むべきものなのです。
このタイミングを逃すと効きません。
なので、一回の風邪で一回飲むかどうかってくらいです。

できればお薬のお世話にはなりたくないですよね。
健やかに過ごすコツは、前回のブログを参考にしてみてください。

では、また来月。
宇都宮

乾燥の季節


こんにちは。
そろそろ本格的な冬がやってきますね。
皆さんの周りでもマスクをされている方が増えてきたのではないでしょうか。

中医学では、秋は「燥邪」が悪さをする季節で、乾燥が身体に悪影響を及ぼすと考えられています。
インドの伝統医学アーユルヴェーダでもVATA(ヴァータ)という空と風の要素が強まり、やはり乾燥が身体に悪影響を及ぼすと考えられています。

乾燥に弱いのは「肺」です。
「肺」は新鮮な空気を体内に取り込み、身体の隅々まで気・津液(体内のすべての水分)を行きわたらせる働きがあります。
鼻・口を通して外気と繋がっている臓器で、外気の影響を受けやすいのです。
よって、秋は「肺」の機能を高めるよう養生します。

【食べ物】
温かく、潤いのあるものは言われなくとも、身体が欲しますよね。
「潤肺」「補陰」など身体を潤す機能を持つもの:蓮根・大根・ユリ根・豆乳・豆腐・杏仁・白きくらげ・銀杏・山芋・鶏卵など。
「補陽」など身体を温めるもの:生姜(生より干したものの方が強力)・シナモン・ナツメグ・フェンネル・ニンニク・葱・ニラ・クルミ・エビ・羊・鹿など。
例えば、こんな献立はいかがでしょう。お家で作るのも、外食でもいけますね。
大根と豆腐の味噌汁
ニラ玉
蓮根のきんぴら
エビの黒こしょう炒め
杏仁豆腐

【ストレッチなど軽い体操】
経絡という言葉はご存じですか?
ツボとツボをつないだ道のようなもので、それぞれの臓器と関連が深い経絡が存在します。
「肺」と「肺」と深いかかわりのある「大腸」の経絡を刺激することによって、養生します。

1.ツボ押し
まずは指先にあるツボを押します。
手の人差し指と親指の爪の脇を押します。案外気持ちがよいのです。普段、ハンドクリームは塗っても押したりすることはあまりないのではないでしょうか?

2.経絡を刺激する
肺経は鎖骨下から親指までは腕の内側を通ります。
大腸経は人差し指から腕の外側→肩甲骨→首→口の端→小鼻と通ります。
こちらをそれぞれ刺激します。
単に摩るだけでもいいですし、ストレッチでもよいです。
ストレッチは、様々な方法がありますがいくつかご紹介します。
●胸の前で人差し指を指相撲の形で組み、引っ張り合う。
●正座もしくは椅子に座った状態で、指先を後ろに向けた状態で手の平を床(座面)につける。
この時、人差し指と親指を意識します。

3.呼吸法
「肺」ですから「肺」そのものを鍛えましょう。
ただただ、一日に3分でもよいので自分の呼吸に意識をむけましょう。
息を吸う・吐くを観察するだけでよいです。
無理になんとか呼吸法をやらなくても、まずは呼吸に意識を向けるところからで
かまいません。

今後、月に二回はこのような記事を、宇都宮が書いていきたいと思っています。
初回という事で張り切って長々と書いてしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございます。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします♪